あなたは、弁理士という職業をご存じですか?恥ずかしながら私は今回田中さんにお会いして初めて知りました。弁理士とは、知的財産権などに関する業務を行うための国家資格者のことです。自己紹介で弁理士ですというと「便利屋さん?」と間違われることもあるのだそうです。田中さんのお話によると、まだまだ職業認知度が低く女性の割合は2割に満たないそうですが、実際には女性も働きやすく活躍できる世界なのだそうです。実は前職はアパレルデザイナーだった田中さん。その頃は知的財産の知識がなく、他社から侵害警告を受けた経験も。そんな中、縁があって特許事務所の事務職として働き始めたことがきっかけで、弁理士にチャレンジされます。そして合格率6パーセント前後の難関を突破し弁理士の資格を取得されました。「弁理士になって12年ですが、職業柄新しいものに触れるので常に学びの日々です」と、田中さん。知的財産は私たちの暮らしにもとても身近にあります。お店を始める、事業を始めるなど、何かをおこすときには、田中さんのような弁理士さんに相談することがとても大切です。現在弁理士が登場するテレビドラマも放送中とのことなので、ぜひ興味をもって見てくださいね。
今回は広島の西条にある酒造メーカー「加茂鶴酒造」で広報を担当していらっしゃる、新谷ゆみさんをお迎えしました。今日から広島市でG7広島サミットが始まりましたが、加茂鶴のお酒はこれまで何度か国際的な場の乾杯酒として注目を集めてきました。2014年にオバマ大統領と安部首相の食事会で注目された「ゴールド加茂鶴」が記憶に残っている方も多いのでは。そんな加茂鶴酒造で20年にわたり勤務し、現在は広報を担当していらっしゃる新谷さん。2019年にリニューアルした酒蔵に併設された施設展示室の企画や、イベントの企画をされています。新谷さんは最初、受注業務のアルバイトとして入社し、その後正社員になりました。日本酒との印象的なエピソードを伺うと「正社員として迎えていただいたお祝いに、初めて『双鶴(そうかく)』を飲んで日本酒のおいしさを知りました」と、お話してくださいました。コロナ禍も落ち着いてきて、近頃は外国から酒蔵見学に訪れる観光客の方が増えました。現在は、英語で酒蔵案内もされているそうです。海外の方は、よくワインと比較されるそうで、料理との合わせ方を聞かれることが多いようです。G7をきっかけに、ますます世界中から注目が集まる広島。西条のお酒が世界中の人たちにこれからもどんどん届いていくといいですね。
日本酒・清酒「賀茂鶴」醸造元|賀茂鶴酒造株式会社 公式サイト (kamotsuru.jp)
今回は、広島大学特任教授の相田美砂子さんをスタジオにお迎えしました。相田さんのご専門は量子化学です。コンピュータを使って、量子力学に基づき分子やその集合体の構造や反応性を予測・設計する研究分野です。生命科学や物質科学、情報科学などとも関係した幅広い研究ができる分野だそうです。相田さんは研究と並行して、女性の研究者を増やすことにも尽力されていらっしゃいます。特に相田さんのような理工系の研究者を増やすには、早い段階から対策が必要と考えていらっしゃいます。「大学で学生対象に実施するのでは既に遅く、高校生対象でも遅く、小中学校の段階で開始する必要があり、また、学校だけでなく家庭での意識改革が必要、という認識をもつに至っています」と、相田さん。ご自身も、研究と並行して子育てをしながら海外でも生活をなさっていました。娘さんの進学の際には、理系科目の重要性も強く勧められたそうです。そういえば確かに、私が高校生の頃も理系クラスのほとんどは男子で、女子は数名だったように記憶しています。男女関係なく理系クラスにも進めるのに今思えば不思議ですよね。「性別に関係なくすべての若い人が、自身の進む道を自身で考えて歩んでいくような、そのような日本になるとよいと思っています」とも話してくだった相田さん。女性も迷うことなく、理系研究者としての道が開けるよう尽力していらっしゃる相田さんの活動が、これからも広まっていくといいですね。
ゴールデンウイークはいかがお過ごしですか?アウトドアに最適なシーズンになりましたね。今日は、福山山岳会の柴本さんをお迎えしました。福山山岳会は、創立100年を迎えた歴史のある山岳会です。初心者も参加しやすい里山ハイキングから、日本アルプス縦走、フリークライミ ング、沢登りなど、様々なジャンルの登山を行っています。柴本さんは、ご結婚前はエアロビクスのインストラクターをしていらっしゃいました。身体を動かしたり、マリンスポーツをしたりするのが好きだったそうですが、出産を機に家族で楽しめる山登りにチャレンジ。そんな中で福山山岳会に誘われて山の楽しさに魅了されていきました。お子さんが5歳と3歳の時には、子供を連れて沢登りや雪山登山、ロッククライミングにもいかれたそうです。様々な山登りを通して、子供たちも自然の怖さや厳しさを学び、精神面もたくましく育ってくれたそうです。例えばロッククライミング。登り始めたものの、手も足もかけるところがなく、動けなくなり泣きそうな状態でも、あと数センチ勇気を出して手を伸ばせば景色が変わり、さっきまでのピンチが嘘のようにどんどん登っていけるようになるのだそうです。そんな子供たちの経験を通して、登山後には「生きていく中でも、勇気をもって1歩前へ進むと景色が変わってくるんだよ」という話は、子供たちにするようにしているそうです。私たち大人にとっても、教訓になるエピソードですよね。柴本さんは、朝日新聞のコラム「ひろしま案内人」の「外遊び」担当としてコラムを執筆していらっしゃいます。ぜひ、ご覧になってみてくださいね。福山山岳会は、仲間を募集しています。気になった方は、HPをチェックしてみてください。
福山山岳会(FSK) | 福山山岳会公式HP (fsk-e.com)
5月5日 福山山岳会 柴本 愛子さん
子供たちのためにもっと自然体験を
5月12日 広島大学 特任教授 相田 美砂子さん
性別関係なく、若者が自由に選択して進んでいける社会づくりを
5月19日 賀茂鶴酒造 営業部 広報課 新谷 ゆみさん
春は日本酒がおいしい季節 頑張った自分に乾杯を!
5月26日 CP JAPAN 綜合特許事務所 弁理士 田中 咲江さん
知的財産を守る「弁理士」を多くの方に知っていただきたい