
121回目の今日お届けしたのは、「MONKEY MAJIK/Around The World」でした
「1997年に、青森県の七戸町教育委員会に、外国語指導助手として来日したカナダ出身のメイナード・プラントが、来日後に習い始めた、少林寺拳法を通じて知り合った日本人の友人と、2000年にバンドを結成し、その後、外国語指導助手仲間のカナダ人と、イギリス人を加えた4人で作ったバンドが「MONKEY MAJIK」です。
結成当時のメンバーの一人だったイギリス人が、子供の頃にイギリスのテレビで見た『西遊記』の印象が強烈で、特に主題歌を歌っていた「ゴダイゴ」のことをずっと覚えていたんですね。それで、日本に来て、メイナードと一緒にバンドを結成することになった時、他のメンバーを説き伏せて、『西遊記』の主題歌のタイトルを、そのままバンド名にしたんです。
名付け親のイギリス人メンバーは、半年後に帰国してしまうんですが、バンドの名前と、そのもとになったゴダイゴの音楽の素晴らしさは、メンバーチェンジが繰り返されても脈々と受け継がれていきました。つまり、MONKEY MAJIKにとって、ゴダイゴは、全く新しい「Japanese Music Sense」を見せてくれた、偉大なアーティストとして、絶対的な存在なんです」。
バンド名の由来について、マネージメントスタッフの一人はこう語ってくれました。
2001年、メンバーの帰国により、2人組で活動を始めたMONKEY MAJIKでしたが、彼らが作ったデモテープが人づてに、仙台の音楽事務所の社長の手に渡り、彼らはスカウトされ、活動の場を仙台へと移すことになります。
そしてメイナードは、日本人ドラマーのtaxをメンバーに加え、さらにメイナードの弟で、ボーカル兼ギターのブレイズ・プラントをカナダから呼び寄せ、再び4人組のバンドとして活動をスタートします。
MONKEY MAJIKは、2002年5月、タワーレコード仙台店限定でミニアルバム『TIRED』を発売。仙台店のセールスチャートで6週連続1位を獲得します。ライブの集客数も安定し、少しずつ自分達の音楽に対する自信が芽生え始めたMONKEY MAJIKは、翌2003年9月、再びタワーレコード仙台店限定で1stフルアルバム『SPADE』を発売し、仙台店のセールスチャートでは13週連続1位、年間セールスチャートでも1位を獲得するのでした。
2003年9月に、タワーレコード仙台店のみでの発売されたアルバム『SPADE』でしたが、カナダ人のブラント兄弟のツインボーカル&ツインギターに、日本人二人のリズム隊が創り出す音楽は、洋楽や邦楽といった音楽の垣根を越えた新鮮さを生みだし、やがて、その人気は全国へと広がっていき、翌2004年4月にはアルバム『SPADE』が全国発売されることになります。
「MONKEY MAJIKの、日本語と英語が交じり合った独特の歌詞は、まずメンバー4人の頭の中にある世界観を共有することから、始まるんです。その後、歌に込める思いが、聴く人にきちんと伝わるかを考えながら、バランスを詰めながら書きあげていきます。メロディに、特にこだわりはなく、ロック、バラード、jazzyなものなど、とにかくジャンルにこだわらず、作っていますね」。スタッフの一人は、MONKEY MAJIKの曲の特徴についてこう話してくれました。
シンプルで耳に馴染みやすいメロディと、細やかなアレンジ、そして英語の歌詞の中に違和感なく溶け込んだ日本語の歌詞。聴く人に新鮮な驚きを与えていったMONKEY MAJIKの曲は、その後、TV・ラジオ・新聞などのメディアでも頻繁に取り上げられるようになっていきます。
「ブラント兄弟の作った曲が、注目を浴びたのは、彼らが何かひとつのことに固執するのではなく、毎回毎に、彼ら自身のステップを1つ上げる心構えで、新しいスタイルの曲作りにチャレンジしている、ポジティブな点だと思います。とにかく、
彼らは、思いついたことは、すぐに形にしたがりますね。そのスピードと対応力が、常に新しいサウンドを生んでいるのではないでしょうか」。
MONKEY MAJIKは、2005年に入ると、2月にミニアルバム『Lily』を、4月にもミニアルバム『Get Started』を立て続けに発売。9月には、2ndアルバム『eastview』を発売します。
アルバム『eastview』発売直後に、結成当時からのベーシストが脱退しますが、後任に、仙台の音楽シーンでは知られる存在だった、DICKを新たにメンバーに加え、MONKEY MAJIKは、レコード会社「エイベックス」のレーベル、binyl recordsと契約を結び、2006年1月に、メジャー1stシングル「fly」をリリースするのでした。
2006年1月に発売された、1stシングル「fly」は、広島FMを含め、全国のFM33局でパワープレイを獲得すると同時に、オンエアチャートでも4週連続で1位を獲得します。勢いに乗った、MONKEY MAJIKは、翌2月に早くも2ndシングルを発売します。
「1stシングルを作った直後の2005年秋だったでしょうか。2006年1月スタートのフジテレビ系ドラマ『西遊記』への主題歌提供の話が、MONKEY MAJIKの下へ届いたんです。曲の締切まで、余り時間の無い中での作業は、まずメイナードとブレイズの頭の中にあった曲の構想を、ドラマのストーリーの世界にシンクロさせていくことから始まりました。」
「限られた時間の中での作業でしたが、メンバー全員が思っていた曲のイメージが一致していたので、進むべき方向は一つでした。彼らは、曲の中で、『西遊記』という誰もが知っている、小説上での大きな世界観を、この曲で、本当に大きな意味での「World」として表現しようとしていました。メロディから、物語の舞台にもなっていた中国を感じてもらおうと、笛の音なども使った演出にもこだわるなど、とにかく、『西遊記』という物語を理解して、イメージの赴くままに曲を作ろうと必死でしたね」。
「カナダ人と日本人の混合バンドとして、それぞれが持っている文化や感性の違いを生かし、これまでの日本の音楽シーンにはなかった、新しいカラーを表現していきたい、というメンバーの意思を込めて作ったのがこの曲です。歌詞にもある「フミダスチカラで世界は変わるさ」「いつでも自分に負けている人は何も掴めない」等、実は歌詞の奥には、この曲を聴いてくれた人達が、ポジティブな気持ちになってくれるように、誰かを応援したいというメッセージが、たくさん込められているんです」。
こうして、2006年2月、フジテレビ系ドラマ『西遊記』の主題歌として起用された、MONKEY MAJIKにとって2ndシングルとなる「Around The World」は発売されます。
2006年2月に発売した、MONKEY MAJIKの2ndシングル「Around The World」は、セールスチャート初登場4位を記録、約25万枚のセールス売上を記録します。
「MONKEY MAJIKの2ndシングル「Around The World」がヒットしたのは、楽曲の持つ世界観と、ドラマ『西遊記』の世界観が上手くマッチしたことと、ドラマに寄り添いながらも、楽曲「Around The World」そのものに、一人歩きできるようなパワーがあったからだと思います」。
最後に、スタッフの一人はこう答えてくれました。
大きな世界観の中に込められたポジティブ感溢れる、J-POPの名曲が生まれた瞬間でした。
今日OAした曲目
M1.モンキーマジック/ゴダイゴ
M2.すぐちかく/MONKEY MAJIK
M3.fly/MONKEY MAJIK
M4.Around The World/MONKEY MAJIK